観光地として京阪神の人々がたくさん訪れる淡路島。気になるお店に目移りする人も多いのでは?ところで、実際に島に暮らす人々はどんなお店を訪れているのでしょう?今回は地元の人だけではなく、淡路島のシェフも御用達の種苗屋さんが営む産直、サンたなかさんへお邪魔してきました。
農家さん自ら、採れたて野菜を納品!
洲本市の千草川沿いにお店を構える『サンたなか』。ところ狭しとならぶ野菜は、どれも農家さんが直接もってきてくださるもの。取材に訪れた日も自ら納品を行う農家さんがあちこちに。天候にもよりますが、採れたての野菜を毎日もってきてくださっているんだとか!
店頭にならぶ野菜をながめていると「さ、これ食べてみてよ~。手が伸びにくい野菜やフルーツも、食べてみると使ってみたくなるはず~っ!」とスタッフさんがお客様に試食をすすめています。
お店にあふれているのは、農家さんと野菜への愛情!
さらに、入店すると目に飛び込んでくるのが、素敵なPOPの数々。
農家さんの紹介や、野菜の使い方など、POPを眺めているだけでも楽しめてしまうのがサンたなかが地元の人々に愛される所以です。
種苗屋さんだからこその品揃え
「いろんな種類の野菜が手に入るから訪れるたびに楽しんでいます!」とお客さん。
たしかに、店内では普通のスーパーではあまりみかけることのないお野菜があちこちにならんでいます。どうしてこんないろんなお野菜があるのでしょうか?
それもそのはずサンたなかは種苗屋さん。店先にならぶ野菜や花の奥にはずらりと種や土が並んでいます。新しい種が入荷するとまず自分たちで試すのだそう。
「自分で育ててみて、どんなふうに使えるか、よく来てくれるシェフの人たちに使い道を聞いてみるんです。変わった種をオススメするだけでは農家さんに還元されませんから。試してみて、売れる基盤が整ったら、農家さんにおすすめするんです。」
こうした種苗屋さんでならではの提案や工夫があるからこその品揃えだったんですね。
農家さんや野菜に対するまっすぐな愛情を感じることができる、サンたなか。農家さんがお野菜をもってきて品揃えが豊富なのは11時頃だそうです。地元の人が通う産直、ぜひみなさんも訪れてみてくださいね。
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サンたなか
所在地:〒656-0051 兵庫県洲本市物部1丁目6?24 サンたなか直売所
TEL:0799-24-1005
営業時間:AM9:00~PM18:30
写真・記事:藤田祥子