淡路島を南北に縦断する国道28号線にあるのが、知る人ぞ知る『たまご屋さんちのたこ焼』。
このお店はできた当初からお客さんに大人気なお店なんです。
大人気の『たまご屋さんちのたこ焼』
海岸線に沿って走ると見えて来るのがこちらのお店。
店内はこんな感じ。
この日は平日にも関わらず、お客さんがひっきりなしでした。思わず立ち寄っちゃうその気持ち…わかります!
実はこの『たまご屋さんちのたこ焼』、店長の柿原さんが19歳(!)の学生時に学費を稼ぐためにプレハブ小屋からスタートしたのがそもそもの始まり。
なんと最初は、当時でも画期的なドライブスルーのたこ焼き屋だったそうです。
当時大阪の学生だった柿原さんは学業とたこ焼き屋を両立するため、金曜の授業終わりにフェリーで淡路島に戻り、月曜の朝4時にトンボ帰りするという、なんともハードな生活を送っていたそう。
学業でお店をお休みするとクレームが来たくらいの人気が最初からあったそうで、最盛期には島内に11店舗まで出していました。
エピソード一つひとつが興味深くパワフル!柿原さんのバイタリティーとビジネスセンスに脱帽です。
そして、若くしてたこ焼き屋を始めた柿原さんが生み出した有名なたこ焼きがこちら!
大人気商品『たこ唐たこ焼き』
どーん!!!!
見てください、このタコの足、足、足!!
生まれてこのかた多くのたこ焼きを食べてきましたが、タコがはみ出てるたこ焼きなんて見たことがない!
こ~れは食べないかんやろ!(あ、つい方言が)
試行錯誤の末編み出した秘伝の技
この『たこ唐たこ焼き』は、まさに試行錯誤の結晶。
タコをどう調理すれば一番美味しいか、煮たり焼いたりしてみた中で、中華料理にヒントを得た『素揚げ』に辿り着いたそうです。
こうすることで、タコの新鮮な歯応えをそのまま味わえるようになるそうですよ。
見てください、たこ焼き器にも収まりきらないこの大きさ!
タコの足がはみ出し過ぎてひっくり返せない(そりゃそうだ)ので、自動で振動して回転させるハイテクたこ焼き器を使用して焦げないように焼き上げます。
店長オススメ!3ステップの食べ方
まずはそのまま何も付けずに一口でパクリ!
大きなタコで頬がいっぱいに。今鏡を見たらきっと私はハムスター…。
これ本当に何も味付けしていない?と疑うほどのしっかりした味わいが口に広がります。
実はこれは、先述の『素揚げ』をすることにより水分が飛び、タコの味がぎゅっと濃縮されたため。
タコの身もいい具合にキュッと締まっていて噛み応えがすごい!
1パックあれば大人の方でもお腹いっぱいになるボリューム、というのも納得。
次はソースだけ、最後はソースとマヨネーズをお好みで付けて食べてみましょう。
この3ステップを踏むことで、微妙な味の変化が楽しめるんですね。
ちなみに私の好みは最初の何も付けないたこ焼き。タコ本来の美味しさを存分に味わえますよ。
ドライブのお供やお持ち帰りにも最適
テイクアウト用にメーカーと共に3年以上かけて開発したこのパックは、なんと約5時間もの保温効果があるそう!
店長さんが、お持ち帰りするお客さんのことを第一に考えてくれている証ですね。
このパックのおかげで、遠くはアメリカまでお持ち帰りされたお客さんもいるそうですよ。
この他にも淡路島名物玉ねぎを贅沢に上に乗せた『玉たこ』から大判焼き、果てには牛丼まで、メニューが豊富な『たまご屋さんちのたこ焼き』。
島民も太鼓判のたこ焼きを、淡路に来た際は是非食べてみてください!
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
たまご屋さんちのたこ焼
所在地/兵庫県洲本市中川原町厚浜725−1
営業時間/9:00~20:00(売り切れ次第終了)
定休日/水曜・年末年始
電話/0799-28-0850
http://atsuhama.com
写真・記事:山田 芽実