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爽やかでジューシー!淡路島の幻の柑橘って?/森果樹園×ツギキ 淡路島にきたなら訪れたい、外ごはん vol.3(兵庫県洲本市)

淡路島の魅力といえば海と山と空、そしておいしいあれこれ。これらを全部まとめて味わいたい。そんなわがままにお応えしましょうっ。ライターオススメの、外で味わいたくなる淡路島の魅力的な商品をご紹介。今日は島にしかないある柑橘についてご紹介します。

かつて藩主を魅了した『なるとオレンジ』


淡路島が原産で、柑橘では数少ない原生種の『なるとオレンジ』をみなさんご存知でしょうか?

大きさはグレープフルーツほどで酸味とジューシーな果汁が特徴のフルーツ。およそ300年前に発見されたと言われており、他の柑橘にはない、みずみずしい香りで長い間人々を魅了してきました。


なるとオレンジと言われると、徳島県の特産物と思われることが多いようですがその所以は古く、江戸時代までさかのぼります。

かつて淡路島が徳島藩に属していたころ、なるとオレンジをたいそう気に入った藩主が「天下無比の物なり」と絶賛。無名のままではもったいない、とつけられたのが『なると』という名前だったそうです。

 

フレッシュな味を楽しめるパーラー『ツギキ』


そんな歴史深いなるとオレンジも今では幻の柑橘と言われ、栽培する人がどんどんと減っています。

そんななるとオレンジの救世主が「森果樹園×ツギキ」を営む森さん。祖父から引き継ぎ16代目となる森さんは農家3年目。ここちのいい風がぬける素敵な森には、なるとオレンジ以外にもレモンや温州みかんが栽培されています。


2016年には自宅の長屋門を改装し、搾りたてのジュースが飲めるパーラー「ツギキ」をオープンされました。

もともとデザイナーでもある森さんと一級建築士の奥さんが手を取り合い、島内外への出店や商品開発にも力を注いでいます。

 


「僕がはじめて植えたなるとオレンジの木も、今年はじめて花が咲きました!」と森さん。

2月~4月にかけて行われる収穫の終わりの頃、来年また樹々が実るために花を咲かせます。樹齢100年以上の大きななるとオレンジの木に囲まれ、森さんが植えた木も他と同じように甘い香りを漂わせていました。

 

しゅわっと爽やかな『なるとオレンジサイダー』


搾りたてのジュースや、お土産にも喜ばれそうなジュースを購入することができるこちらのパーラー。

どれもこれもオススメなのですが、今回のお外ごはんにぴったりなのがこちらの『なるとオレンジサイダー』です。しゅわっとさわやかでほんのり感じる苦味。瓶片手に島の海や山にでかけるのも良さそうです。

 

パーラーはもちろん、淡路市の『北坂養鶏場直売所』や『CAFENOMADO』、南あわじの『道の駅うずしお』などで購入することも可能です。


とっても解放的なパーラーはぐるりと周辺が畑に囲まれ明るい日差しが気持ちのいい場所。

ちょうどお店の裏側にある畑にも、森さんが今年植えたばかりのなるとオレンジが栽培されていました。こちらもいずれ、森のなかに植樹され100年以上森を見守る大きな木となるそうです。

 

こんな自然の魅力いっぱいの森果樹園×ツギキさん。お外で味わう以外にもお土産やギフトとしても喜んでいただけそうですね。みなさんもぜひ一度足を運んでみてくださいね。

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森果樹園×ツギキ
所在地/〒656-1313 兵庫県洲本市五色町鮎原西368

TEL/0799-32-0909

HP/http://tsu-gi-ki.jp/

営業日/春夏/金土/14:00-18:00のみ営業

 

写真・記事:藤田祥子

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