この看板を掲げるお店、知っていたらアナタは紛れもなく食通です。
こちらの『離れ 三代目よし』は、常連客の紹介でしか予約を受け付けない、会員制のような創作料理店。
淡路島内のとある宿泊施設の1階奥にひっそりとお店を構えています。
まるで劇場型創作料理!『三代目よし』
店内はカウンターメインのごくごくシンプルなもの。
淡路島の旬が味わえるコース料理は、“おまかせ”のみです。
しかも、カウンター席に座った後も、1品目が出た後も、次に何が出てくるのかお客さんには一切分かりません。
「コースの献立はお客さんには見せないんです。予想外の料理が出てきたときの驚きや感動と共に食の時間を楽しんでもらいたい」
そう語るのは三代目店主である小野孝太さん。
その思いはコース料理の一つひとつから確かに感じられます。
食材や器のチョイス、カウンター越しに調理する姿、それぞれの料理を出す順番とタイミング…、その全てが『三代目よし』の演出であり、訪れる人はそれに酔いしれるのです。
例えば、淡雪塩を添えたウニの一品は、この日のコース料理のサプライズのひとつ。
序盤で登場するお造りとはあえて一緒に出さず、「今日のコースで食べられる海鮮はここまでかな」と思わせておいてから、後ほど単独で出された一品です。
予想だにしなかった主役級の登場に、思わず歓喜!!
創作料理をただ単に提供するのではなく、そこに加わる“演出”。
それにより、食はひとつのエンターテインメントに昇華するのです。
『三代目よし』のコース料理は、さながら客をもてなすストーリーのよう。
ここを勝手に『劇場型創作料理屋』と名付けましょう!
多品目すぎるコース料理!
献立を公開しないから、一体何品出てくるのか客側には分からないわけですが、結構とんでもない数の料理が出てきます。
日によって若干変わりますが、夜のコースでは15品前後もの料理が順番に登場。
この品数の多さもサプライズのひとつというわけですね!
さすが、「美味しいものをちょっとずついっぱい食べたい」という客側の心理を分かってらっしゃいます!
コースの最後には、店主自ら点てる抹茶のサービスも。
カウンター越しに抹茶を点てる姿も心憎いほど絵になります!
お客さん一人ひとりと向き合うこと
実は、この『三代目よし』、今の営業スタイルになったのは現在の場所に移転してきてから。
以前の店舗は今よりも規模が大きく、客席もはるかに多かったのです。
カウンターもなく、厨房に立つ小野さんからはお客さんの顔は見えない状態でした。
「このスタイルで、本当にお客さんを満足させられているのか常々疑問に思っていた」という小野さん。
そこで生まれたのが、カウンターでお客さん一人ひとりと向き合う今のスタイル。
今の『三代目よし』は、まさに小野さんの“おもてなし”の精神がたっぷり詰まった場所なのです。
…で、肝心のその場所は淡路島のどこなのか、予約のための電話番号は何番なのか、ということですが。
秘密!!!!!!!
ここまで記事を書いといてなんですが、あんまり他人に教えたくない(身勝手)!!
行きたけりゃ、自分で何とか探してください(笑)。
冒頭に記したように紹介制のお店ですが、「この記事を見た」と言えば、誰かの紹介じゃなくてもOKという許可だけ得ておきました。
グッドラック!!
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お料理 離れ 三代目よし
所在地:淡路島のとある宿泊施設の1階
料金:夜のコース1万円、昼のコース5000円 or 8000円
写真・記事:千葉大輔