現在、Instagramに投稿されているハッシュタグ「#淡路島」はなんと56万ポスト。数多ある投稿の中から、編集部の視点で行ってみたい!と感じた場所に突撃!今回は古事記にも登場するあの場所です。
日本はじまりの場所って知ってた?
淡路島は古事記や日本書紀に登場し、国土を作る神さま、伊弉諾尊と伊弉冉尊が最初に生み落としたとされています。日本のはじまりの場所として、国生み神話ゆかりの場所があちこちに多くあることも知られています。少しむずかしく感じてしまう神話の話をぬきにしても、神秘的な写真に目をうばわれる場所があります。それは淡路市にある「絵島」です。
岩屋漁港の片隅に……。
神話に登場するというからには、さぞかし遠いのでは?なんて思っていたのですが、なんと淡路インターから車で3分。諸説ありますが、ここが日本最初の国土と呼ばれる場所です。遠くからみてもごつごつ、岩肌が特徴的なのが見て取れます。元は陸地に続いていたものが、波浪の作用によって現在のような島になったそうです。
和歌を詠む名所としても名高い。
平家物語にも登場するこの場所。絵島の橋のふもとにはこんな石碑があります。
「千鳥なく 絵島の浦に すむ月を 波にうつして 見るこよいかな」(山家集)
西行法師が残した歌です。古くから名勝として人々に親しまれており、その美しさから多くの人々を魅了してきた場所だということがわかります。
マーブル模様が広がる足元。
ではさっそく「えしまばし」と書かれた小さな橋を渡って上陸します。なんだかちょっぴりどきどきします。
渡ってすぐ気になるのが足元の岩の模様。独特で神秘的な模様があちらこちらに見えます。約二千万年前の地層に触れることができます。
古事記の中で伊弉冉尊と伊弉諾尊が何もなかった大海原に、ぬぼこよばれる矛をおろしかき回した後に矛を持ち上げ、落ちた滴が積もって島になったと描かれているシーンが登場します。まさに、かき回したようなマーブル状の模様。その模様に触れるだけで、ますます神秘的な空気を感じ取ることができます。
対岸に広がるの海の景色。
美しいのは模様だけではありません。なんと明石海峡大橋を望む絶景に、大海原や向こう側の街の景色を眺めることができます。ベンチもあるので、温かい日はゆっくり日向ぼっこもできそうですね。
悠久の時の流れを感じながら、ゆっくりと過ごしたいこの場所。神聖な空気に触れることができました!神戸からのアクセスも抜群、ぜひ一度訪れてみてくださいね。
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絵島
所在地/兵庫県淡路市岩屋884−4
TEL/0799-72-3420
写真・記事:藤田祥子