『瓦割り』。
それは日本人なら誰しも『子どもの頃やってみたかったリスト』に(多分)入っているであろう憧れの響き。
そんな瓦割りの体験が、日本三大瓦の一つ『淡路瓦』の生産地の中心である南あわじ市でできるという情報をゲットしました!
瓦割り体験道場『空手瓦』
やって来たのは谷池健司製瓦所の2階にある、瓦割り体験道場『空手瓦(カラテカワラ)』。
扉を打ち破る勢いと気合いで体験場へ入りましょう。
「たのも~!!」気分はすっかり道場破り。
こちらの体験場には、体験希望者が老若男女問わず訪れます。親子から家族連れ、団体など、島外の方が多いのだとか。
なんと3歳から体験可能だそうですよ。
道着を着て体験!
まずは形から入って気分を高めましょう。
何種類もある道着や全身タイツ(!)から好きなものを選んでみて。カラフルな帯も選び放題。
「強そうなのでやっぱり黒帯!この日のためにイメージトレーニングしてきたんです♪」と意気揚々のモデルさん。
ちなみに、持ち込みの衣装も大歓迎。着ぐるみなんかもOKだそうですよ。
さあ、最後にプロテクターもつけて準備は万端!
瓦の前で、「押忍!!」
準備はバッチリ!気合もバッチリ!
簡単な説明と素振りの手ほどきを受け、よ~し、じゃあ早速…と思いきや、「決まった登場シーンがちゃんとあるんです」と、ご主人の谷池さん。
ん?決まった登場シーン??
♪ちゃんちゃらちゃんちゃらちゃんちゃらちゃ~~~~ん
軽快な音楽と共に、くるくる回転する秘密の隠し扉から忍者のごとくかっこよく登場!
何これ絶対楽しいやつ!!遊び心が一つひとつ半端ない!
テンションもアゲアゲになったところで、いざ!
「押忍!!」気合を入れて…。
いざ!憧れの『瓦割り』!!
バギャーンッッ!!
お見事!一枚も割れ残ることなく全枚数割り切りました。
感想を聞くと、「すごくストレス発散になりました。強くなった気さえしますね」と大満足の様子。
この後、録画していた動画をその場で見ながらワイワイ楽しみました。
最後に認定書と写真をいただきました。(団体の場合は後日郵送の場合あり)
この瓦割り、宴会、結婚式、二次会、イベント、プロポーズ、男同士の決闘(?!)など用途は色々。
出張瓦割りも行っていたり、オンラインストアからでも注文できるので、北海道から沖縄まで日本中どこでも体験できるのもまた嬉しいですね。
淡路瓦の工場見学も
一階の工場では瓦が生産されており、希望があれば、この工場も見学可能です。
『空手瓦』を営業している谷池健司製瓦所は、四代続く棟瓦・塀瓦を作る会社。
『棟瓦(むねがわら)』とは、屋根の棟に用いられ、デザイン性も高く屋根を飾る役割をしている瓦のことです。
先述したように、三州瓦、石州瓦と並び日本三大瓦の一つである『淡路瓦』。
そんな淡路瓦を作る工場がこの『瓦割り体験道場』を始めたのはおよそ8年前。
初めはネット販売のみ行っていましたが、ある日工場に突然「割らせてほしい」と一人の女性が訪れたそう。
それがきっかけとなり口コミで広まっていき、多くの体験希望者が現れたため、体験道場を作り現在の形になりました。
今では団体客が30人ほど一気に押し寄せる日もあるほどの盛況ぶりなのだとか。
う~ん、やはり瓦割りは誰もが一度は夢見るロマンなんですね!
工場の外壁には様々なデザインの棟瓦がディスプレイされているので、ぜひこちらもチェックしてみましょう。
日本には、地域によって独特の屋根文化があり、様々な屋根の飾り方があるそう。奥深い世界の入り口のようで見入っちゃいました。
さあ、あなたもだんだん『瓦割り』がしたくてうずうずしてきたのでは…?
そんなあなたは、実際の道場破りのように突然…ではなく、必ず事前予約をしてから体験をしてみてくださいね!
グッドラック!
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
空手瓦
所在地/兵庫県南あわじ市津井1764
電話/0799-38-0362
営業時間/9:00~18:00(土・日・祝日除く)要予約
料金/5枚コース2000円・10枚コース2800円・100枚コース(団体)26000円
http://karatekawara.com
写真·記事:山田 芽実