淡路島といえば??
せーのっ!たまねぎ!!とみんなの声が合わさって聞こえてきそう。
中でも淡路島の最南端にある南あわじ市は、優れた土壌と温暖な気候のため、たまねぎが多く栽培されています。
土から考える/『2525ファーム』
「日本一おいしい淡路島たまねぎを作りたい!」と熱い野心を持つたまねぎ農家『2525ファーム』。
淡路島で農家を始めたのは2012年。
神戸から移住し、農業経験ゼロからスタートしたんだそうです。
たまねぎを作ろうと思ったきっかけは、社長自身が前職のラーメン屋で働いていた時、淡路島のたまねぎを使うとすごく美味しいスープが出来たことなんだとか。
「この美味しいスープの元になったたまねぎを自分で作りたい、感動を与えられる野菜作りをしたい!」との思いが、今の2525ファームの原点だそうです。
オリジナルブランド『蜜玉』は、化学肥料を一切使用せず、有機肥料のみを使い、アミノ酸や酵素を苗から与え続け、減農薬でこだわりの特別栽培をしているたまねぎ。
2525ファームでは8種類にも及ぶ品種のたまねぎを栽培しており、年間約120万個のたまねぎが愛情をたっぷりに育てられています。
私が取材に伺った時は超極早生、俗にいう『新たまねぎ』が収穫されていました。
一般的には新たまねぎは柔らかく苦味が少ないと言われていますが、この蜜玉には苦味なんてない!
食べてびっくり!甘い!すごく甘い!そしてみずみずしい!野菜の域超えて、フルーツみたいなんです。
じゃ~ん!!これが収穫された蜜玉の新たまねぎ。
しかも昨年より甘く出来たんですって!
ものすごくいい香りが漂っています。
どうだ!!立派な出来栄えだろ!と言わんばかりにずっしりと堂々としたたまねぎたち。
収穫後、より長持ちさせるために2日間天日干しで乾燥させるそう。
そういえば、よくたまねぎが干してあるの見かけますよね。
そういう意味があったんですね。
乾燥後は、機械にいれて汚れなどを取ります。
キレイに磨かれた蜜玉はいよいよ出荷へ。
一つひとつ手に取りチェックし、サイズごとに分けていきます。
私の後ろにもコンテナに入った蜜玉がたくさん山積み…この量を一つひとつ…ですか?皆さん、即答で「はい!」と…。気が遠くなりそうな作業だけど…
お客様のことを思いながら大切に育ててきた蜜玉を、ひとつずつ丁寧に丁寧に選別していきます。
横に一列にならんで、みなさん終始、笑顔があふれていて、なんかほっこりする風景でした。
「これから、スタッフ一人ひとりにスポットが当たる会社になりたい!どんどん積極的に自発的に行動し、宣言した事はやりきる、それが人の成長・会社の成長に繋がる」…と、熱情に満ち溢れた迫田社長(中央左)。
FacebookやInstagramでもスタッフの個性が発揮されSNSを通して生産者の思いや日常の風景など分かりやすく配信されてます。
あっ!こんな人が野菜作っているんだ~と親近感や安心感が沸き、また農家の生の声が聴けるので、とても身近に感じられ、農業への興味も自然と沸いてきます。
個性を大事にスタッフそれぞれ自分の形で、それぞれ自分の言葉で、その個々の人柄でも蜜玉が広がっているんだな~と、しみじみ感じました。
たまねぎは蜜玉じゃないとダメ!というファンも多い。
蜜玉がなぜ人気なのか、2525ファームがなぜ成長しているのか理由が感じとれた様に思います。
また農業体験や学習会を開くなど、積極的に農業従事者を増やすための活動もされています。
人と人との縁を大切に。感謝の心を忘れない
「お客様と触れ合う場を大事にし、また知り合いの野菜ソムリエさんの声をダイレクトに聞き、すぐ取り入れる柔軟さと行動力、そしてその環境に感謝を忘れない事が、日々進化する成長へ繋がっている」と…それが2525ファームのおいしい理由にも繋がっているそうです。
夏頃には生でも食べれる白いとうもろこしもおススメです。
今年は黄色のとうもろこしも初挑戦されたそうでとっても楽しみです。
これからもどんどん成長し、進化しつづけ、意識の高い農家であり続けること間違いなし。
日本中をたまねぎの美味しさで笑顔にさせてくれそうな2525ファームさんでした。
蜜玉は、うずの丘大鳴門橋記念館・道の駅うずしおで販売されています。
お土産にもおススメです!
2525ファームの熱い思いのこもった野菜を食べて、心も身体も元気に笑顔になりましょう。
是非このおいしさをみなさんの舌でも感じてみて下さい。
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淡路島希望食品有限会社 2525ファーム
所在地/兵庫県南あわじ市神代地頭方1225
電話/0799-20-4301
写真・記事:山口めぐみ