淡路島について調べていると、必ずと言っていいほど出会う『G.ELM(ジー・エルム)』の文字。
聞けば島内外から絶大な人気を誇っているアイスクリーム屋さんなんだとか。
そんな評判を前から知っていたのにも関わらず、なかなかタイミングを掴めずにいた私でしたが、とうとう今回『G.ELM』を訪れる日がやって来ました!わーい
島のアイスクリーム屋さん『G.ELM』
南あわじの道の駅『福良』にほど近い場所にある、『G.ELM(ジー・エルム)』。
温かみのある優しそうな外観が目印です。入り口の手作り感がある色味の看板やお花たちで、ああ、ほんわか気分。
こちらの可愛らしい店内でゆっくり食べることもできるし、お持ち帰りももちろん可能。
お店には平日にも関わらず、小さなお子さんからお年を召した方、観光客から島民の方まで、実に幅広い客層の方が次々と来店していましたよ。
季節ものや定番もの…どれにする?
今日のアイスは全部で13種類。シングルかダブル、カップかコーン、あるいはもなかから選べますよ。
「選び放題だ!」とはしゃぎつつ、これまた選ぶのに苦戦するのが世の常…。
定番(牛乳・抹茶・チョコレート・アーモンド・キャラメル・黒ごま)はもちろん味わいたいし、季節限定ものも捨てがたい…!
「今日のおすすめはパイン。久しぶりに出してきた定番なんよ」と朗らかに笑う店長の堀さん。
どれにしようかしばし迷った末…「よし、これに決めた!」
「オッケイ!」と威勢のいい堀さんの声。
G.ELMは、20年前から淡路島で営業をしているお店。堀さんのお父さんが勤めていたフェリー会社が廃業したことをきっかけに開業しました。
なぜアイスクリームなのか気になりませんか?実はこれはお母さんが作っていた、堀さんが子どもの頃のおやつだったのだとか。それを試行錯誤して商品化したのが、現在多くの人から愛されているG.ELMのアイスクリームというわけなんです。
「何グラム、何グラムって決まってたら誰が作っても一緒やんか。メーカーから来たもんただ混ぜただけとかそんなん嫌やし美味しいと思わんから、基本は自分の舌で『自分のもの』を作ってる。その日によって素材の状態が違うからね」とG.ELMのスタイルについて話してくれた堀さん。
今後の展望を訊くと、「先はどうなるかわからん。今は一日いちにち一生懸命やるだけやね」と語ってくれました。
そのシンプルで真っ直ぐでかっこいい姿勢は、アイスクリームの味にも通じるものがきっとあるんだろうなと感じました。
淡路島のこだわりアイスクリーム
お待ちかね!
そんな堀さんの手により可愛らしい陶器のカップに入って登場したのが、右から『紫いも』、本日のおすすめ『パイナップルシャーベット』、一番人気『しぼりたて牛乳』、季節のおすすめで南あわじ産のイチゴを使った『つぶつぶいちご』。
天気が良かったので外のベンチでいただきます!
「あ~ん」と口に入れると、滑らかで口溶けが良くまさに口いっぱいに広がる幸せ~な味。
全国から本当に美味しい食材だけを仕入れて作られたアイスクリームは、素材の味が濃縮され、でもくどくない!
ベースは淡路島の契約農家さんからの牛乳を使用しており、濃すぎるわけでもないのにちゃんと牛乳の甘さとコクを純粋に味わえる、そんなアイスクリームでした。
今回私はクリーミー系をいただいたので、次回はシャーベット系も食べてみたくなりました。
ごちそうさまでした!
G.ELMのアイスクリームは、ネットでも購入可能。遠方の方はこちらを利用してみてもいいかも?
お店では、特に春先や夏場などは人気のため完売すると終了してしまうので要注意!アイスクリームの種類が出揃っていて、比較的混雑していないお昼時が一番来店にいい時間帯らしいので、訪れる際は参考にしてみては?
「実はこのお店の一番の魅力なのでは?」と思うほど、少し話しただけでもわかる堀さんやご家族の人柄の良さに、居心地の良さと仄かな憧れを感じたのは私だけではないはず。
魅力的な人たちだからこそ永く愛されるものを作り出すことができる、というのはきっと言い過ぎではないと思います。
道の駅や海辺を散策した後は、ここG.ELMでこだわりのアイスクリームを!
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G.ELM(ジー・エルム)
所在地/兵庫県南あわじ市福良甲1530-2
電話/0799-50-2332
開館時間/10:00~18:00
定休日/水曜日・木曜日
https://www.rakuten.co.jp/g-elm
写真·記事:山田 芽実