淡路島のご当地食材といえば、島の大地に育まれた美味しい野菜。
その野菜たちを使ったご当地グルメは数多くありますが、今回のお目当ては島野菜のご当地スウィーツです!
淡路島の洋菓子店『日洋堂』
というわけで、やってきたのはこちら。
洲本市にある洋菓子店『日洋堂』です。
創業は明治43年。
なんと今から108年も前です。
出迎えてくれたのは全員ご家族だというスタッフのみなさん。
三代目である西 久夫さんは恥ずかしがり屋なのか何なのか写真には入ってくれませんでした(笑)。
その三代目の西さんは、パティシエだけでなく、時には音楽家だったり、時には鉄工職人だったり…、と多彩な才能をお持ちの人物。
店舗前に置かれている看板代わりのコレも、西さんが鉄を加工して手作りしたんだとか。
さらに店舗横には、これも手作りしたという巨大なエッフェル塔のレプリカも。
淡路島の野菜をスウィーツに!
そんな西さんの本業はもちろんパティシエなんですが(たぶん)、そこでも持ち前のクリエイティブを発揮し、数々の面白商品を生み出してきました。
その代表作とも言えるのがこの『Shintama(シンタマ)』(518円)。
淡路島野菜の王様、玉ねぎを使った島野菜スウィーツです。
おお…、なんか輝いていて神々しい…。
西さんに話を聞くと、
「これを『スウィーツ』とは呼んでほしくないんよね。『フランス料理』として食べて欲しい」
とのこと。
なるほど、それは失礼しました。
製造工程を見せてもらおうと厨房に入ってみると、大きなお鍋に大量の玉ねぎが。
聞くと、これは玉ねぎのコンフィ。
なるほど、確かにフランス料理です。
毎日シロップの濃度を変えて、10日間も煮込むんだそう。
それだけの手間と時間をかけて、あの神々しい輝きの飴色になるんですね!
早速試食させてもらおうと、フランス料理らしくナイフで半分に切ると、中から出てきたのはメレンゲ菓子と生クリーム。
外を覆っているのはもちろん玉ねぎのコンフィですが、これがとっても濃厚!
元々糖度が高い淡路島の玉ねぎですが、コンフィにすることでさらに甘みが増幅し、美味しさがコーティングされています。
生クリームは無糖のようですが、それを補って余りあるほどのインパクト。
あっという間に、僕の中の『淡路島でお土産にしたいものランキング』1位に食い込んできました。
新作・島野菜スウィーツ
さらに、最近になって登場した新作スウィーツ、…もとい、新作フランス料理がこちら。
『レタス』(518円)です。
その名の通り、レタスを使った新商品。
実はレタスは玉ねぎに次ぐ淡路島野菜で、普通のレタスよりも甘みが強いことで知られています。
これも作っているところを見せてもらいましたが、詳しいことは企業秘密。
こちらもレタスの中にはメレンゲ菓子と生クリームが入っています。
玉ねぎ同様、レタスも甘みが倍増していて、甘さ控えめな生クリームと相性ばっちり!
『Shintama』と並ぶ名物商品になりますね、これは。
最後に、西さんに「なんでこういう変わったスウィーツを作るの?」と聞いてみると、返ってきた答えは…
「変わった商品がないと面白くないやろ」
なるほど、分かりやすい理由です(笑)。
でも、西さんの創作意欲の原点はそこなんですね。
店内にはカフェスペースもあるので、日洋堂の面白スウィーツをぜひ食べに行ってみてください!
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日洋堂 Patisserie salon de the Nichiyodo
所在地/兵庫県洲本市物部2-12-3
営業時間/9:00〜19:00
定休日/火曜
電話/0799-22-2296
P/あり
写真・記事:千葉大輔