今回やってきたのは洲本市にある閑静な住宅街。
こんなところに何があるのかって?
ここにあるのは、ステンドグラス工房の『LeVerre(ルヴェール)』。
数々の著名人からの依頼も殺到する実力派の工房です。
こんなハイレベルな工房に観光客が立ち入ることができるのだろうか、と思いましたが、実はルヴェールでは気軽にできるステンドグラス作り体験をやっているようです。
と、いうわけで、工房に潜入してきましたよ!
ルヴェールのステンドグラス作り体験
工房に入らせてもらうと、小さなものからかなり大規模なものまで、ステンドグラスの作品がたくさん。
教えてくれる先生は、大阪NHKステンドグラス講師の経歴を持ち、国内では数少ないステンドグラス工芸士だそうで、超有名タレントの自宅用ステンドグラス制作も手掛けるほどのお方です。
体験で作れるのは、こんな感じのステンドグラス。
家に飾れば、殺風景な部屋でも一気にオシャレ度がアップしそうですね。
本物のアンティークガラスを使って
ルヴェールで扱っているのは、ヨーロッパのガラス職人さんが作ったアンティーク製法の高級ガラス。
混ぜる鉱物の種類によってガラスの色が変わり、例えばピンクのガラスには純金が含まれています。
オーナーの篠上さんにそんなアンティークガラスの良さを聞いてみました。
「本物のアンティークガラスは透明度が違うんよね。純度の高い鉱物で作ったガラスでないと、ここまでの透明度は出ない。当然そのぶん高価なんだけど、うちでは普段の作品づくりで余ったアンティークガラスの端材を使って体験教室をやっていて。本物のアンティークガラスで体験ができるのはたぶん日本でここだけよ」
確かに、普通のガラスと比べてみると、決して色が薄いわけではないのに、透き通る感じが全く違います。
世界でここだけにしかないオリジナルガラスもたくさんあるそうで。
そんな希少な素材を使ったステンドグラス、早速作っていきましょう!
世界でひとつ、自分だけのステンドグラスを
まずは、たくさんのガラスの中から使用するものを選んでいきます。
ガラスの説明をしてくれているのはオーナーの篠上さん。
色や模様の選択肢がたくさんあって迷う…
仮置きで並べながら、「ああでもない、こうでもない」と試行錯誤。
ガラスを選んだら、側面に銅テープを巻いていきます。
それができたら、ハンダを使ってガラスそれぞれを結合。
ハンダで結合した部分はそのままだと雰囲気が出ないので、酸化剤を塗っていきます。
これだけで、結合部が黒くなってアンティーク感倍増!
いい感じになってきました!
最後に洗浄液できれいに磨いて、ワックスで錆止めをしたら、木枠に入れて完成!
完成作品を持って先生と一緒に記念撮影。
ステンドグラスは影を楽しむもの
完成したステンドグラスに見惚れていると、先生からこんなことを教えてもらいました。
「ステンドグラスは影を楽しむもの。太陽の光にかざしてみて」
なるほど、そうなんですね!
ちょうど雲間から光が差してきました。
おお、美しい…。
本物のアンティークガラスは透明度が高いから、特に影が美しいんだそうです。
はい、窓際に飾ること決定。
晴れた日が楽しみです。
体験時間は約3時間。
淡路島旅行の思い出にぜひどうぞ。
これをきかっけに作家魂に火がつくかもしれませんよ?
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Stained Glass LeVerre(ルヴェール)
所在地/兵庫県洲本市五色町鳥飼浦2599-359
ステンドグラス体験開始時間/9:30〜、13:30〜、16:30〜の1日3部制(時間は相談可)
定休日/不定休(月末の週は休みの場合あり)
電話/0799-34-1134
料金/8000円〜(今回体験したメニューは1万3000円※木枠は別途2000円)
https://www.stained-glass-leverre.com/blank
写真・記事:千葉大輔