夜の淡路島でなにやら怪しげな…
時刻は夜の8時半過ぎ。
とある森の入り口に青白いライトを持つたくさんの人が集まっています。
ここは、淡路島北部、兵庫県立淡路島公園内にある『ニジゲンノモリ』。
『ニジゲンノモリ』は、アニメや漫画などの二次元世界を現実世界に融合させた『自然×テクノロジー』の次世代型パークです。
で、先程の怪しげな集団は何なのかというと。
実は、公園内の自然を使ったプロジェクションマッピングのツアー参加者たちだったのです。
ナイトウォーク 火の鳥
一言で「プロジェクションマッピング」と言いましたが、これはただのプロジェクションマッピングじゃありません。
手塚治虫先生の代表作のひとつである『火の鳥』を題材にしたオリジナルストーリーの中に参加者がいざなわれる光と音のアトラクションなんです。
その名も『ナイトウォーク-火の鳥』。
ガイドさんからツアーの説明を受けたら、早速出発し、森の中へ。
序盤は、真っ暗な森の中で竹林だけが照らし出され、おどろおどろしい音楽が流れてホラー映画さながらの雰囲気。
ホタルが生息する小川を表現した場所など、自然と人工の光が融合した美しい景色も登場しますが、しばらく歩くと物語のあらすじが見えてきます。
どうやらこれは、人々の前から姿を消してしまった火の鳥を復活させるための旅のようです。
火の鳥を復活させるには…?
火の鳥を復活させるためには、様々な仕掛けをクリアしていかなければなりません。
例えば、これ。
大きな岩に小さな穴が空いていますよね?
ここに手を入れると…
それに反応して黄色い光の筋がある場所を目指し走っていきます。
で、このあとスゴイことが起こるんですが、ネタバレになるのでここでは割愛。
物語の後半には畳み掛けるように見どころが現れます。
光と音の芸術に圧倒されたり…
話しかけると応えてくれる『喋る木』がいたり。
圧巻のフィナーレを見逃すな!
謎解きもありつつ、最後にたどり着いたのは、かつて火の鳥が現れたという伝説の場所。
ここで『ある課題』をクリアすると、ついに火の鳥の復活です。
目まぐるしく変化する光の演出の中、探し求めた火の鳥の姿が。
神々しい復活劇に、ただただ立ち尽くしてしまいました。
この没入感、半端じゃありません。
それもそのはず、この『ナイトウォーク 火の鳥』は、シナリオを手塚治虫先生の長男である手塚 眞-氏が、演出を新進気鋭のクリエイティブ集団NAKEDの代表・村松氏が手掛けるなど、超一流の制作チームによって作られています。
「よくあるプロジェクションマッピングでしょ」となめて参加する人は度肝を抜かれることでしょう。
そんな淡路島の夜の森、あなたも冒険してみては?
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ニジゲンノモリ
所在地/兵庫県淡路市楠本2425-2
電話/0799-64-7061
https://nijigennomori.com/
【ナイトウォーク火の鳥】
開始時間/19:30〜(季節により異なる)
最終入場/20:30(最終受付は20:15)
所要時間/60〜90分程度
料金/大人3300円(前売り2800円)、小学生以下1200円、4歳以下無料
写真・記事:千葉大輔