淡路島にはお花畑がたくさんありますが、その中でも冬に見頃となる花といえば、スイセンです。
南あわじ市の南部の海岸沿いにある『灘黒岩水仙郷』は、なんと500万本もの野生のスイセンが群生する、日本三大群生地のひとつなんです。
これは見にいかねば!
というわけで、見頃を迎えた『灘黒岩水仙郷』に行ってきましたよ。
スイセンが咲き誇る『灘黒岩水仙郷』
淡路島南部の海岸沿いを走っていると、こんな建物が見えてきます。
『灘黒岩水仙郷』はこの奥です。
駐車場に車をとめると、見えるのがこれ。
ものすごい急傾斜の山に遊歩道が伸びています。
そう、スイセンはこの山の斜面に群生しているんですね。
なんでこんな場所に群生しているのかとスタッフさんに聞いてみると、『約180年前にここの海岸に漂着したスイセンの球根』が始まりなんだとか。
その球根を地元の人が拾って、この山に植えたら、いつの間にやらこんなに増えちゃったんだそうです。
海に流れていた球根を拾って植えた人がいるっていうのもすごいし、それが開花して繁殖したっていうのもすごいし、奇跡的なストーリーですね、これは。
奇跡の光景は頂上から!
そんな奇跡的な水仙郷の最も美しい景色が見られるのは頂上付近。
その奇跡の光景を拝むため、遊歩道を歩いて登っていきましょう。
頂上の展望台までは約30分の道のり。
それまでの景色もしっかり楽しんでいきましょう。
急斜面に沿って整備された遊歩道なので、見上げればこの眺め!
可愛らしくも力強く咲く白と黄色のスイセンと空の青が美しい…
そんなスイセンに囲まれた遊歩道を歩いて頂上に近づいてくると、
海も見えてきました!
遠くに見える島は国生み神話で有名な『沼島(ぬしま)』です。
ここまで来れば頂上までもう少し!
淡路島の海と空とスイセンと
頂上の展望台まで来れば、こんな景色が広がっています!
海と空の鮮やかな青を背景に、スイセンの白と黄色と緑。
これが、180年前の奇跡が生んだ奇跡の光景です。
スイセンの球根、いいところに流れ着いてくれました。
そして、それを拾って植えた人、ありがとう。
『灘黒岩水仙郷』でスイセンが開花しているのは例年12月下旬〜2月下旬頃まで。
奇跡の光景、みなさんも現地で目に焼き付けて。
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灘黒岩水仙郷
所在地/兵庫県南あわじ市灘黒岩2
営業時間/9:00〜17:00(最終入園16:30)
開園期間/12月下旬〜2月下旬(12/31、1/1午前は休み)
電話/0799-56-0720
料金/大人500円、子ども300円
写真・記事:千葉大輔