一見の価値あり!山の上にひっそりと佇む洲本城
洲本市街地を見下ろす三熊山に佇む洲本城は、1526年(大永6年)三好氏の重臣・安宅治興によって築かれた城で、小さい天守閣ながらも歴史ある石垣と絶景が自慢です。
現在天守閣近くの駐車場までは車でアクセスでき、そこから10分弱歩くと洲本城に到着します。
それでは駐車場に車を停めて、実際に歩いてみることにしましょう!
車から降りると市街地とは一変、澄んだ空気が広がり、虫や鳥の声が響き渡ります。
さっそく目の前に飛び込んでくるのは何段にも重なった『登り石垣』。
『登り石垣』とは、山腹から侵入しようとする敵を阻止するために、ふもとの館と山頂の天守閣を2本の石垣で連結させたもので、豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に採られた手法です。
洲本城の『登り石垣』は、城主であった脇坂安治が石垣を大改修した際に築かれましたが…
これは日本全国でも3ヶ所にしか残っていない珍しいものなのです!
(残りの2つは滋賀県の彦根城と愛媛県の松山城)
石垣に沿って進んでいくと、櫓跡や…
大きな石段など、歴史を感じるスポットが続々と登場。
また自然豊かな三熊山なので、石垣をつたうツタや苔なども魅力のひとつ。
そんな山道を10分ほど歩くと、いよいよ天守閣の登場!
しかし天守閣よりも、もっともっとオススメしたいのは、心地良い風に包まれながら見る天守台からの絶景です!
国生みの島を見渡せる絶景がここに!
この眺望は『大浜を大観』と名付けられ、洲本八景に選ばれています。
大浜と洲本市街地はもちろん、少し方向を変えれば『淡路富士』との愛称で呼ばれる先山が!
『古事記』でイザナギ・イザナミが1番はじめに作った島、国生みの島として紹介されている淡路島ですが、この先山はその淡路島の中でも最初にできた山とされているのです。
そんな淡路島の歴史に想いを馳せてみるのもまた一興。
あなたも洲本城で淡路島のロマンを感じてみるのはいかが?
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洲本城
所在地/兵庫県洲本市小路谷
アクセス/洲本バスセンターから車で10分