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淡路島知られざる名店~その扉、開けてみました~ vol.3/KUN CAFE(淡路市)

北部
グルメ
淡路島の知られざる名店

2018.04.17


普段、わたしたちが何気なく通りすぎている、数多くのお店。その中に、気にはなるけど、一人で入るにはちょっと勇気がいる。そんなお店は、ありませんか?この連載では、誰もが知っている“話題の人気店”とは一線を画した、地元民でも知る人ぞ知る、隠れた名店をご紹介。さぁ、勇気を出して。あなたも一緒に、その扉を、開けてみましょう。

■超ハイスペック夫婦が営む○○カフェ


3回目に紹介するのは、淡路市にある「八幡神社」の向かい側。八幡前交差点にちょうど位置する、古民家を改築したこちらのお店です。その名も「KUN CAFE」。少しレトロな雰囲気の外観は、まるでジブリの世界に飛び込んだかのよう!良い味出てます!!

多分、お気づきの方はいらっしゃらないと思いますが、実は今回、初の“押し戸”なんです。(笑)では、確かに「押す」と書かれてなければ絶対引いてしまっていたであろう、この扉… いざ!開けてみました!!

まるで映画のセットのような店内!!ログハウス調で温かみを感じさせながらも、どれも絶妙に良いところを突いているインテリア。悔しいくらい、オシャレです…

そして目を引くのは、いたるところに散りばめられた珍しい骨董品の数々。

この受話器!どこかで見たことありませんか!?まさにジブリの世界だ…

ここにあるのは全て、“昭和30年代好き”のオーナー夫妻がコツコツと集めてきた、「宝の山」…

そしてその中にさりげなく並べられている、たくさんの瓶たち…そう、実はこのお店の正体は、国際中医薬膳管理師と、国際中医師の資格を持つオーナー奥さまが考案する養生メニューがいただける、「薬膳カフェ」なんです!

聞くところによると、オーナーである旦那さまも、一級建築士として活躍されているんだとか。もちろん、この店内のリノベーションも手掛けられています。「一級建築士のオーナー」と、食のお医者さんである「食医」の“頂点”である「薬膳資格を持つ奥さま」が営むカフェ…なんかもう、凄すぎると思いませんか?

■日々伝う、「整えること」の大切さ

薬膳を本格的に学び始めたのは、長年アレルギー体質で悩まされ続けてきた奥さまご自身の「薬断ち」がきっかけでした。「その場しのぎの薬に頼るのではなく、身体を作り出す、根本の食生活から見直さなければいけないと思いました。」しかし東洋医学である薬膳の“陰陽五行説”に基づいた食事の重要性を感じ始めたころ、今度は日々の仕事のストレスから、オーナーが体調不良に。

“基本的な食生活”だけでなく、“ストレスフリーな生活環境”、その二軸のバランスこそがなにより大切だと改めて痛感した奥さまはその後、子供さんの独立を機に、オーナーの生まれ故郷である淡路島での生活を決意。「初めは、墓守の為だけに戻りました。」それでも、自分たちだけでなく、もっと多くの人に普段の食事の内容の大切さ、薬膳の知識や基本を知ってもらいたいと、生きていくため、安心・安全な物を口にできるカフェを作ろうと、KUN CAFEを4年前にオープン。

「ストレス社会の現代は、交感神経が働いて、頭に“気”が上った人が多い。」どうやらその“気”を下げないと、身体も温まらないんだとか。「気が滞った状態でいると、それが様々な身体の不調を招きます。なのでKUN CAFEでは、お家でも簡単に取り入れられる薬膳の基本を、出来る限り伝えています。」食材集めから難しいイメージの薬膳ですが、実は意外にも、その考え方はシンプルでした。

「五味五色のバランスを意識すること。」まずは、ここに注目すること。KUN CAFEでは、どれもその五つの味と色の組み合わせで作る“養生ランチ”を提供しています。

今回いただいたのは、季節の薬膳スープとパンのランチ。事前に記入する体質チェックシートを見てからスープを調整してくれるので、いわば自分だけのオリジナルスープを味わえるんです!そしてどのランチにもついてくるこの小鉢も、まさしく五味五色。さらに薬膳茶や食後のデザートに自家製鳴門オレンジのマーマレードが添えられたヨーグルトとコーヒーもついて、1,350円。食材だけでなく、使う調味料も奥さま手作りのものもあったりと、これだけ手間暇のかかるランチでこのお値段は、愛情を感じますね。

ちなみにパンもお手製。有機穀物から採れた天然酵母と無農薬国産小麦で作ったというこだわりのパンは、余計な物は一切入っていないのに、しっとりもちもちでほんのり甘く、何個でも食べられてしまう軽さと美味しさでした。奥さまいわく、この食感と味を作り出すまで“必死のパッチ”で試行錯誤されたんだとか。(笑)

他にも、「季節の薬膳がゆランチ」や「豚巻きランチ」、「野菜だけランチ」と「三種の豚ランチ」などがメニューにはありました。1日限定10食なので、事前に予約されるのがオススメですよ!!

ここで食事をした翌日には身体の変化を感じる方も多く、リピーターが後を絶たないKUN CAFE。その魅力は食事だけでなく、気付けば「お家でこうしたらいいよ」と一人一人のお客様の悩みに耳を傾け、相談にのる奥さまの優しい人柄にもあるように感じました。まさにその姿は“淡路の母”であり、同時に、多くのお客様にとっての不調をかかえたときの“駆け込み寺”的な存在の、貴重なカフェとして親しまれているようにも見えたのでした。

扉を開けてみたら…
気付けばまた自然と欲する、「身体と心が整う薬膳料理」で、帰る頃にはみんなが笑顔に…そんな、淡路島の“パワースポット”がありました。

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KUN CAFE
所在地/淡路市志筑1883
営業時間/木~月 AM11:00-PM17:00
定休日/火・水・第1・2月曜
TEL/0799-62-1353
写真・記事:藤本沙紀

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